鋳造製品
- 建設機械用鋳物部品
- 工作機械用鋳物部品
- エレベータ用鋳物部品
- 船舶用鋳物部品など
取扱材質
- 片状黒鉛鋳鉄(普通鋳鉄) FC200~FC350
- 球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄) FCD400~FCD700
- 高クローム鋳鉄 HiCr 15~27%含有
- アリロン(耐酸高珪素鋳鉄) Si 14~16%含有
取扱重量
- 50~2,000kg程度
- 最小:1kg以下
- 最大:7,500kg
設備紹介
アリロンとは
アリロン(ARIRON)とは、14%以上の珪素を含む鉄系合金鋳鉄で、広範囲な適応性と長期間の耐食性を有する優れた耐酸材料として、化学工業方面で広く使用されるようになり今日の化学工業の進歩、発展に大きく貢献してきました。その名前は、「Acid-Resistant IRON」に由来した登録商標であり、日本での耐酸高珪素鋳鉄製品の代名詞に用いられています。
アリロンの特徴
1 ) アリロンは弗酸、高温濃塩酸および高温アルカリ以外の多くの無機酸、有機酸および各種塩類溶液に非常によく耐え、加熱・高温状態にあっても安定した耐酸性を示します。特に硫酸に対してはあらゆる濃度、温度に対して耐酸性を発揮します。
2 ) 硬度が高く、耐磨耗性に優れているので、スラリー成分を含んだ薬液での耐侵食性が良好です。
3 ) ステンレス鋼などに見られるような孔食、粒間腐食、割れなどの局部腐食を受けることがないので、非常に安定した耐酸材料として使用できます。
アリロン製品に対する使用上の注意
1 ) アリロンは、その組織がフェライトと微細な黒鉛から成っているため、加熱しても酸化や成長が少なく、高温でも充分使用できます。しかし、熱膨張係数が大きく、熱伝導度や引張強度が小さいため、急熱急冷を行うと亀裂が発生するおそれがあります。
2 ) 圧縮に極めて強く、静的圧縮荷重を受ける場合には安全ですが、機械的衝撃、引張荷重、曲げ荷重には弱いため、作業中の不注意な槌打ちや片締めなどが原因で破損を生じることがあります。